「止水栓から水漏れしている!」
「止水栓を回しても水が止まらない!」
こんな緊急事態に遭遇したことはありませんか?水漏れのトラブルが発生したとき、止水栓を閉めることで一時的に水を止めることができます。しかし、止水栓自体に不具合があると、思わぬ事態に発展する可能性があります。
例えば、止水栓本体からの水漏れや、止水栓を回しても水が止まらないといったトラブルです。このような状況では、止水栓の交換が必要になることがあります。
今回は、止水栓を自分で交換する方法を解説します。止水栓の役割や種類についてもお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。
目次
止水栓は、水回りの設備に必ず設置されている、水回りの設備には欠かせない存在です。
止水栓は、以下のような2つの役割を果たしています。
①水漏れしたときに水を止める
②水量を調節する
止水栓と同じような役割をしているものに水道の元栓があります。
その違いは、元栓はそれ1つを閉めるだけで家全体の水が止まるのに対し、止水栓は各設備ごとに設置されており、その箇所だけ水が止まることです。
それでは、止水栓の役割2つをそれぞれ解説します。
止水栓の役割1つ目は「水漏れしたときに水を止める」です。
止水栓を閉めれば、水漏れしている設備の水だけを止められます。
水漏れが発生したとき、自分で対処したり水道修理業者に依頼するなどの選択肢がありますが、すぐに対応できないこともあります。
水漏れを長時間放置しておくと、床や周囲の設備、階下にまで被害が広がる可能性があります。
被害が悪化しないように、応急処置として止水栓で水を止めることが大切です。
止水栓を閉めても水が止まらないときは、水道の元栓を閉めてください。
止水栓の役割2つ目は「水量の調整」です。蛇口から出る水の量を止水栓で調整できます。
水量が多い・少ないと感じたときは止水栓を操作しましょう。
水量を増やしたいときは反時計回りに、減らしたいときは時計回りに回してください。
一度に大きく動かすのではなく、少しずつ動かして様子をみながら止水栓を回しましょう。
止水栓の交換作業は自分でも行えます。手順をしっかりと理解してから作業を始めてください。
一部例外はありますが、今回紹介するのは基本的な止水栓の交換手順なので、ほとんどの止水栓はこの方法で交換ができます。
止水栓の交換手順
①元栓を閉める
②ナットを取り外す
③止水栓を取り外す
④止水栓にシールテープを巻く
⑤新しい止水栓を取り付ける
⑥水漏れがないか確認
止水栓の交換は、上記6つの手順で行えます。
1つひとつ詳しく解説しますので、参考にしてください。
止水栓を交換する際は、必ず水道の元栓を閉めてから行ってください。
元栓を閉め忘れると、作業中に水が噴き出してしまう危険性があります。
水道の元栓は、水道メーターの横にあります。水道メーターは、戸建て住宅なら敷地内の地面に、集合住宅なら玄関を出てすぐ横のメーターボックス内にあることが多いので、確認しましょう。
水道メーター横にあるレバーやハンドルが水道の元栓です。
時計回りに回すと元栓は閉まり、水が止まります。
元栓を閉めると、家中の水が使えなくなるのでご注意ください。
水を使わない時間帯を選んで作業する、家族に水が使えなくなることを事前に伝えるなどの配慮が必要です。
水道の元栓を閉めたら、作業に入ります。
最初に給水管と止水栓をつなぐナットを取り外します。モンキーレンチを使って、ナットをゆるめてください。反時計回りに回すとゆるみます。
少しゆるんだら、あとは手でナットを回して取り外してください。
給水管の中には水が残っている可能性があります。
水が垂れてくることがありますので、雑巾やタオルを準備しておくといいでしょう。
つづいて、既設の止水栓を取り外します。
止水栓を反時計回りに回すだけです。このとき、給水管が一緒に動かないように、給水管をパイプレンチやペンチで固定しながら回してください。
止水栓を取り外したら、ネジ部分に残ったシールテープをピンセット等を使ってきれいに取り除いておきましょう。
シールテープが残ったままだと、水漏れの原因になります。
次は、新しい止水栓の先端のネジ部分にシールテープを巻き付ける作業です。
ネジ接続部分からの水漏れを防ぐために大切な作業なので、丁寧に行ってください。
シールテープは、先端から2つめのネジ山の位置に巻きます。
先端を自分の方に向けて、時計回りに8〜13周ほど巻いてください。
シールテープを少し引っ張りながらピンと張った状態で巻きましょう。
巻き終わったら、指の腹で軽く押さえてシールテープをネジ部分になじませます。
シールテープをしっかりと巻けたら、先ほどと逆手順で新しい止水栓を取り付けます。
給水管に止水栓をはめて回します。
最初の2~3周は手で回して、手で回せないところまできたら、モンキーレンチを使いましょう。
給水管と止水栓をナットで接続すれば取り付け作業は完了です。
もし止水栓に巻いたシールテープがぐちゃぐちゃになった場合は、もう一度巻きなおしてください。
そのままにしてしまうと、水漏れが起きてしまいます。
最後に水を出して水漏れがないか確認をしましょう。
ここで最初に閉めた水道の元栓を開きますが、元栓を開く前に止水栓が閉まっているかを確認してください。
止水栓が開いたまま元栓を開くと、開き具合によっては大量に水が流れてしまいます。
止水栓が閉まっていることが確認できたら元栓を開き、止水栓を開いて水を出します。
水漏れがなければ、すべての作業が完了です。
もし水漏れが直っていない場合は、シールテープの巻き方に問題があると考えられるので、巻き直しをしてください。
止水栓の交換では、シールテープの巻き方がポイントとなります。
巻く方向を間違えると、給水管につなぐときにシールテープがぐちゃぐちゃになってしまいます。また、巻く回数が多くても少なくても、給水管にフィットしません。
シールテープを何度巻き直しても水漏れがしてしまうときは、水道修理業者に依頼することも検討しましょう。シールテープ以外にも問題があるかもしれません。
プロにお任せすれば、確実にスピーディーに対応してくれます。
止水栓は水回りの設備ごとに設置されています。
家庭内の止水栓のある設備
それぞれの設備に設置されている止水栓の場所を確認しておきましょう。前もって場所を把握しておくと、実際に水漏れが起きてしまった場合でも慌てずに対処できます。
ここでは、それぞれの設備の止水栓がある場所を紹介します。
トイレの止水栓は、トイレタンクの後ろ側の壁または床につながる給水管の途中に設置されています。
トイレタンクにつながっている給水管をたどるとすぐに見つかるでしょう。
タンクレストイレなら多くの場合、便器内に内蔵されています。カバーを外して確認してください。
キッチンの止水栓は、シンク下に設置されています。シンク下の収納扉を開けて確認しましょう。
2本並んでいる細い管が給水管です。その途中に止水栓があります。
給水管が見当たらない場合は、さらに奥の壁面側を確認してください。カバーで給水管が隠されていることもあります。
洗面所の止水栓もキッチンと同じように、洗面台下に設置されています。洗面台下の収納扉を開けて確認してみましょう。
蛇口につながる細い管の途中に止水栓があります。ちなみに太い管は排水管です。給水管は排水管よりも細いので、区別はしやすいでしょう。
浴室の止水栓は多くの場合、水栓に直接設置されています。水栓の根元を確認してみましょう。
水栓のタイプによっては、根本付近ではなく水栓の下部についていることもあります。
また、止水栓がない場合もあるので、そのときは元栓を閉めて水を止めてください。
止水栓には、種類によって開閉方法が異なります。
止水栓の種類は、ハンドルタイプとマイナスタイプの2種類です。どちらのタイプも回す方向を確認しながら、開閉してください。
また、水量調整以外で止水栓を閉めるときは、回した回数を覚えておきましょう。開けるときに同じ回数回せば、元の水量と同じになります。
それでは、それぞれの開閉方法を解説します。
ハンドルタイプは、止水栓が蛇口の形状をしたものです。キッチンや洗面所、トイレの止水栓として多く設置されています。
蛇口と同じ形状なので、手で回すだけで止水栓の開閉ができます。
閉める(水を止める)ときは時計回りに、開ける(水を出す)ときは反時計回りに回してください。
なお、勢いよく手が当たったり、物が当たったりするとハンドルが動いてしまうこともあるので、掃除の際などはご注意ください。
マイナスタイプは、止水栓の先端に「一」の形をした溝があるタイプです。
溝部分にマイナスドライバーを差し込んで回すと止水栓の開閉ができます。溝にはまるものであれば、十円玉等でも構いません。
マイナスタイプは、トイレや浴室の水栓に多く採用されています。
ハンドルタイプと同様、閉める(水を止める)ときは時計回りに、開ける(水を出す)ときは反時計回りに回してください。
止水栓の全体の形状は、3種類あります。ストレート型、アングル型、クランク型です。
それぞれの形状の特徴は、以下の通りです。
水栓の形状 | 特徴 |
ストレート型 | ・床配管の給水 ・水の流れる方向が真っすぐ ・キッチンや洗面所、トイレに多く採用 |
アングル型 | ・壁配管の給水 ・L字型に水が流れる ・トイレに多く採用 |
クランク型 | ・混合水栓のクランク(壁と蛇口本体の接続部品)にある止水栓 ・浴室やキッチンの壁付け混合栓に採用 |
ストレート型とアングル型は、給水管が床から伸びているか、壁から伸びているかによって使い分けられています。
ストレート型とアングル型はハンドルタイプ、マイナスタイプどちらもあるのに対し、クランクタイプはほとんどがマイナスタイプの止水栓です。
止水栓を操作する機会はそれほど多くありません。
しかし、経年劣化によって不具合が発生するので、タイミングを見て交換が必要です。
止水栓から水漏れが起きたときや止水栓が回らない、空回りするなどのときには、止水栓を交換しましょう。
部品の交換だけでも対応できることもありますが、長年使っている場合には止水栓本体を交換した方が安心です。
給水管と止水栓の接続部分や止水栓の根元から水漏れが起きることがあります。
これは、止水栓に取り付けられた水漏れ防止のためのパッキンやスピンドルの経年劣化が原因であることがほとんどです。
ゴム製のパッキンは耐用年数がおよそ10年と言われています。スピンドルは金属製ですが、長期間使うと摩耗します。
止水栓から水漏れが起きたときは、部品の交換または止水栓の交換で対処しましょう。
止水栓が回らないときは、パッキンが硬くなっています。
力任せに動かすと劣化しているパッキンがさらに傷み、水漏れの原因となります。
水漏れが起きる前にパッキンまたは止水栓の交換をしておくといいでしょう。
いざというときに動かないと、止水栓の役割を果たせません。
止水栓が空回りするときは、スピンドルのネジ山がすり減っていると考えられます。止水栓を交換しましょう。
止水栓の交換は、道具と部品をそろえれば自分でもできます。
工程もそれほど多く無いので、難しい作業というわけでもありません。
しかし、失敗する恐れもあるため、少しでも不安がある方は水道修理業者に依頼依頼することをおすすめします。
止水栓の交換作業が上手く行かなかった場合、トラブルが解消しないだけでなく、給水管などにも被害が拡大するかもしれません。
水道修理業者に依頼すれば、素早く丁寧にトラブルを解消してくれます。また、交換後に新しい止水栓からの水漏れを心配する必要もありません。
水道修理業者に止水栓の交換をお願いするとき、最も気になるのは費用ですね。
水道修理で高額請求されたというトラブルも少なくないため、費用の相場を知っておくことは大切です。
止水栓の交換費用は、12,000円〜が相場となっています。パッキン交換だけなら8,000~9,000円程度です。
作業にかかる費用以外にも、出張料金や見積もり料金を設定している業者があります。基本現地見積もりとなる作業にかかる費用以外の料金は、問い合わせの際に必ず確認しましょう。
止水栓交換に関するよくある質問をまとめました。
ひとつずつ丁寧に解説します。
止水栓の交換は、自分で行うことも可能ですが、専門知識や技術が必要なため、無理をして作業を行うと水漏れや故障の原因になることがあります。
そのため、安全かつ確実に交換を行うためには、水道局や専門業者に依頼するのが安心です。。また、専門業者に依頼することで、迅速かつ適切な対応が期待できるため、問題が発生した際には早めに相談することをおすすめします。
屋外の止水栓も自分で交換することは可能です。ただし、作業には一定の知識と技術が必要です。適切な工具を使い、配管の状態や水圧に注意して交換作業を行うことが重要です。
一般的に、止水栓の寿命は10~15年程度とされています。ただし、使用頻度や設置環境によっても寿命は異なります。
例えば、高温多湿な場所や頻繁に使用される場合、劣化が早まることがあります。定期的な点検と適切なメンテナンスを行うことで、止水栓の寿命を延ばすことができます。また、異常が見られた場合や長期間使用している場合は、早めの交換を検討することをおすすめします。
止水栓を止めずに作業を行うと、給水配管から水が流れ続けるため、大きな水漏れや水害の原因となります。特に、配管工事や修理中に水を止めないまま進めると、周囲の設備や家具が濡れて損傷する恐れがあります。さらに、水道料金が増加するだけでなく、電気設備に水がかかることで火災リスクも高まります。
止水栓の交換手順についてお伝えしました。手順通りにやれば、止水栓の交換は難しい作業ではありません。
自分で交換できれば、費用を抑えて新しいものに交換ができます。
ただし、自分で作業する場合は被害の拡大、時間や手間がかかるなどリスクも考えておく必要があります。少しでもリスクを心配する方は、水道修理業者の利用がおすすめです。
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