普段通り使っているつもりでも、急にトイレの水が止まらなくなったことはありませんか?
いつか元に戻るだろうと思って放っておくと、トイレが水浸しになってしまうこともあります。そういう事態になってしまったら、掃除も大変ですよね。
今回は、トイレの水が流れっぱなしになった時にどのように対処するべきなのか、その方法を紹介していきます!
自分で対処する場合は、まず最初にトイレの水が流れる仕組みを理解しておきましょう。原因を特定しれ修理していきます。
一方で、「自分で直す自信がない」、「今すぐ確実に解決したい!」という方は水回り専門の業者に相談することをオススメします。プロに相談すれば、素人がやるより安心ですしスピーディーにトラブルが解決するでしょう。
目次
トイレの水が止まらなくなったときの対処法について紹介する前に、そもそもどのようにしてトイレの水が流れているのかを説明します。
事前にトイレの水が流れる構造や仕組みを理解しておくことで、自分で修理するときや業者に相談する際にスムーズに問題に対処できるでしょう。
トイレのタンクの中は、水が排水される工程と給水される工程に分かれており、主に以下の4つの部品が関わっています。
トイレの水が流れるまでを部品ごとの役割をみていきましょう。
まず、水を流すために「レバー」を手で動かします。タッチパネルで水洗するタイプもありますが、このレバーを動かして水を流します。
外から見えるのはレバーだけですが、タンクの中を見るとレバーはチェーンで「ゴムフロート」につながっています。
「ゴムフロート」はタンクから便器への排水口に蓋をする役割があります。
先程紹介したレバーによって、排水口に蓋をしていたゴムフロートが上に浮いてタンク内に貯まっていた水が便器に流れるようになります。
「浮き玉」はタンク内の水面を浮いて水位をはかる役割があります。
タンク内の水が便器に流れていくと、この時点では給水されないのでタンク内の水位は下がっていきます。タンクの水位と一緒に浮き玉の位置も下がっていくという仕組みです。
「ボールタップ」はさきほど紹介した浮き玉とつながっていて、給水弁を開けたり閉めたりすることで、タンク内に水を給水する役割をもっています。
浮き玉が基準の水位よりも下がると給水弁が開き給水されるという仕組みです。
あと1つ知っておいてほしいトイレの部品は「オーバーフロー管」です。
ゴムフロートのある排水経路とは別にタンクの上部から排水できる役割を持っています。給水されすぎてしまったときに、オーバーフロー管から排水できるのでタンクから水が溢れる心配がありません。
以上がトイレの水が流れ、給水される主な仕組みです。
トイレの水を止めるためには、水を溜めているタンクの中を見る必要があります。タンクには種類があるので、自分の家のトイレがどのタイプなのかを把握しておきましょう。
タンクの上に手洗い管がついているタイプとついていないタイプがあり、大きく分けて以下の3種類あります。
1つ目のタイプは上に持ち上げただけで開くタイプです。
手洗い管がないタイプと同じ要領で開けることができます。
2つ目は上に持ち上げたあと、ナットを外すタイプです。
タンクを少し持ち上げて何か引っかかる感じがしたら、ナットで接続されていないか確認してみましょう。
3つ目は上に持ち上げたあと、ゴムバンドを外すタイプです。
ナットを外すタイプと同様に、タンクを少しだけ持ち上げたあと引っかかるようだったら、ゴムバンドがついていないか確認してみましょう。
トイレの水が流れっぱなしになっていると大惨事になりかねません。
水が止まらない場合は、まず以下の応急処置をしましょう。
トイレの水が止まらなくなったときにする応急処置の1つ目は「止水栓を止める」です。
トイレのタンクに水を入れるために繋がっている配管を辿ると止水栓があります。止水栓を止めないと水が出続けてしまうので、一時的に止めておくようにしましょう。
止水栓のタイプは2つあります。マイナスドライバーが入りそうな「くぼみがあるタイプ」と、水道の蛇口でよく見る「バルブタイプ」です。
くぼみがあるタイプだったときは、マイナスドライバーで閉めましょう。バルブタイプだったときは水道の蛇口を閉めるようにバルブを締めてください。
トイレの水が止まらなくなったときにする応急処置の2つ目は、ウォシュレットなど「トイレの電源をOFFにする」です。
トイレの水が止まらなくなると、いつもと違う場所に水が漏れる可能性があります。さらに、電源を抜いておくことで漏電や感電の危険性が低くなるため、電源をOFFにすることを忘れないようにしましょう。
以上がトイレの水が止まらないときにやる応急処置です。難しい作業ではないので、被害を最小限にするためにも対応しておきましょう。
原因を特定するには、まず止水栓を閉めて水が止まるか流れたままになっているかを確認してください。
水が止まったときはその部位に異常がないか、水が流れたままだったときはタンクの水位が適切なのか確認して原因を調べてください。
では順を追って原因を特定していきましょう。
止水栓を閉めて手洗い管からの水が止まったら、原因は給水部にあると考えられます。
タンク内の水を抜いたあとにボールタップや浮き玉の状態を確認してみましょう。手洗い管のあるタンクの場合は、手洗い管も確認してみてください。
止水栓を閉めても水が止まらず流れたままになっていたときは、以下のようにタンクの水位を確認してみましょう。
タンクの水位として適切な高さはオーバーフロー管の先端から2~3センチメートル下とされています。これを目安にタンクの水位がどれくらいかを確認していきましょう。
タンクの水位が標準より高くなっていたら、給水されすぎている状態ということです。
給水部分のボールタップや浮き玉に不具合が生じていると判断していいでしょう。
タンクの水位が標準くらいだった場合は、排水に関わる部位から少しずつ排水されている状態です。
排水部分のゴムフロート、チェーン、オーバーフロー管のいずれかに不具合が生じていると判断できます。
タンクの水位が標準より低くなっていた場合は排水されすぎている状態だと考えられます。
水位が標準くらいだったときと同様に、排水工程のゴムフロート、チェーン、オーバーフロー管の不具合を疑っても良いでしょう。
トイレの水が止まらない原因を特定した後、どう対処していくのか。
以下の不具合が原因だった場合に、自分で修理する方法を説明していきます。
手洗い管の不具合として、手洗い管とボールタップをつなぐナットの緩みやパッキンの劣化があります。ナットが緩んでいたら締め直しを、パッキン劣化が確認されたら新しいパッキンに付け替えてあげましょう。
ボールタップの不具合は、劣化によって浮き玉が破損して給水の調整ができていないことや配管部分の給水弁が機能しなくなっていることが挙げられます。
この場合は、浮き玉の交換やボールタップ全体を交換しないと元の状態に戻すことができません。
古いボールタップを取り外して新しいものに取り替えましょう。
ゴムフロートの不具合には、ゴムの劣化が挙げられます。
ゴムの部分を触ってみて、ボロボロして傷んでいたら新しいものと交換しましょう。また、ゴムフロートで蓋をしている排水口に挟まっているものがないか確認してください。異物を取り除くだけで、水が流れ続けるのを止めることができます。
ゴムフロートとレバーをつないでいるチェーンの不具合としては、チェーンの長さが不適切であることや絡まっていること、そもそもチェーンが外れてしまっていることが挙げられます。
チェーンの長さは、レバー部分にフックのように引っ掛ける部分で調整しましょう。絡まっている場合は、ねじれている部分に気をつけながら絡みを解くことで改善できます。チェーンが外れて取り付けられない状態になっていたら、新しいものに付け替えましょう。
修理に必要な道具は以下になります。
各道具の説明と使用時については以下のようになっています。
家のトイレの止水栓が「くぼみがあるタイプ」だった場合など、マイナスドライバーは止水栓を閉めるときに必要になることがあります。
家の止水栓のタイプを確認してみましょう。
モンキーレンチはナットを回すときに必要で、つかむ部分の大きさを調整できるため、どんな大きさのナットにも対応できる便利な道具です。
部品を外したり、緩んだナットを締め直すときに使いましょう。
ウォーターポンププライヤーはトイレなどの水回りの作業に適した道具です。
持つ部分が平べったいモンキーレンチとは異なり、配管のような丸みを帯びたものをしっかりつかむことができます。
以下のように、自分で修理するのが難しいケースだった場合は水回りの修理業者に依頼しましょう。
1つ目はオール電化のタンクレストイレのときです。
オール電化の場合、水回りだけではなく電気に関わる知識も不可欠です。間違った方法で修理してしまうと、家にある他の機器にも影響を与えかねません。
無理して自分で修理するのは危険ですので、専門の水道業者に相談して対応してもらうようにしましょう。
2つ目の自分での修理が難しいケースは、オーバーフロー管に不具合があったときです。
具体的な例としては「破損」が挙げられます。破損した場合は取り外して新しいものと交換することが必要になります。
しかし、オーバーフロー管の交換は他の部品の交換と比べて大掛かりです。自分で交換するのは非常に困難で、下手するとタンク自体を壊してしまう恐れがあります。
水道修理専門のプロに修理してもらうことをおすすめします。
これら2つのケース以外でも「自分では直すのは厳しいかも…」という自信のない方は、水道修理業者に相談しましょう。
水道やトイレの知識が全くない方、そもそも修理すること自体が苦手な方も多いのではないでしょうか。
間違った知識で作業するとより症状が悪化することもあります。無理はせず業者に依頼してください。
トイレの水が止まらなくなったときの対応で、注意すべきことがあります。
注意事項は以下の3点です。
1つずつどのような部分に注意していくか詳細を説明していきます。
止水栓を閉めるときは、どれくらい閉めたかを覚えておきましょう。
止水栓はその開閉具合で水量を調整しています。どの程度閉めたかを忘れてしまうと、修理が終わったあと元の水量に戻すことが大変です。
応急処置をする際、慌ててしまうこともありますが、落ち着いて紙にメモをして残しておきましょう。
トイレの水漏れを自分で修理をするときは、タンク内の水の排水をしっかり行ってから作業に取り掛かりましょう。
水が貯まった状態のままタンク内の修理をしていると、異物が便器に流れてしまったり、床が水浸しになってしまう可能性があるので注意しましょう。
水回り業者に相談するときは、信頼できる業者なのか注意しましょう。
安易に業者に言われるがままになってしまうと、不当な費用を請求されることもあり得ます。ホームページに載っているサービス内容や料金をチェックして、実際に問い合わせした際にも確認してください。
料金が他の水道業者に比べて極端に安いなど不自然でないか、騙されないように警戒することが大切です。事前に情報を収集して、信頼できる水道業者に相談しましょう。
本記事では、トイレの水が止まらなくなってしまったときの原因や対処法などについて紹介しました。
「説明してもらったけど自分で直す自信がない」や「何をどうしたら良いか分からない」という方は、水回りの修理業者へ相談・依頼しましょう。
トイレの症状によっては自分で修理できることもありますが、水回りのプロに相談することで、自分でやるより正確でスピーディーな対応をしてもらえますし、確実に不具合が解消されるので安心です。
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