水トラブルは家庭にはつきもの。
皆さんもトイレがつまって困ってしまったことはあるのではないでしょうか。
すぐに直したくても業者に依頼すれば時間がかかるし、修理費用がいくらかかるのか心配になるでしょう。
そんなとき、自宅にある重曹とクエン酸を使って自分でトイレのつまりを解消できるかもしれません。
重曹とクエン酸は100均などでも販売されている低コストアイテムで、お財布にやさしいのも嬉しいポイントです。
今回は、重曹とクエン酸を使ってトイレつまりを解消する方法を紹介します。
事前に準備するものから解消の手順、注意点までくわしく解説しますので、「トイレつまりを自分で直したい!」という方はぜひ参考にしてください。
目次
まずは、トイレがつまる主な原因について考えてみましょう。
トイレつまりの大きな原因は以下の3つです。
ひとつずつ詳しく解説していきます。
トイレットペーパーや便などの排泄物は水に溶けやすい性質なので、基本的にはトイレに流してもいいものです。
しかし、一度に大量に流してしまうとトイレつまりが起こりやすいです。
「小」や「節水モード」など水の流れが少ないモードを選択した場合や、トイレ自体の水の流れが弱まっている場合も、トイレつまりに発展する恐れがあります。
スマホや生理用品、おむつ、おもちゃ、ペン、鍵など、水に溶けない固形物を誤ってトイレに落とした場合、水の流れが悪くなりトイレがつまってしまうことがあります。
また、水に流れる猫用の砂やトイレブラシ、おしり拭きなども、トイレの形状や状況によっては水に溶けず、トイレつまりの原因になることがあります。
トイレは毎日使用するものですが、使い続けるうちに尿石や汚物などが排水管にこびりつき蓄積されていきます。
この汚れによって水の流れが悪くなり、トイレつまりが発生しやすくなるのです。
また、蓄積した汚れにトイレットペーパーが付着すると内部がヘドロ化して、より水の流れが悪くなってつまりやすくなります。
先ほど紹介した3種類のトイレつまりの中で、重曹とクエン酸で解消できるものがあります。
それは以下の2つです。
・トイレットペーパーや排泄物によるつまり
・排水管に蓄積した汚れによるつまり
これには、重曹とクエン酸の性質が関係しています。
重曹はアルカリ性なので、トイレの黒ずみやヌメリなどの酸性の汚れを中和して落としやすくする性質を持っています。
一方、クエン酸は酸性なので、尿石や水垢などのアルカリ性の汚れを中和して解消する働きがあります。
どちらもトイレつまりの原因となる様々な汚れを分解し、解消する効果が期待できます。
さらに、重曹とクエン酸を混ぜ合わせてお湯を加えると、大量の炭酸ガス(二酸化炭素)の泡が発生します。
この炭酸ガスの泡が、便器や排水管につまったトイレットペーパーや排泄物、尿石などの汚れを分解して、溶けやすくしてくれるのです。
一方、おむつや生理用品、子どものおもちゃなど「水に溶けない固形物によるつまり」は、重曹やクエン酸では分解できないため解消することはできません。
これらを重曹とクエン酸で流してしまうと、固形物がトイレの奥へと流れてしまい、さらにつまりを悪化させてしまう恐れがあるので注意しましょう。
また、たとえトイレットペーパーや排泄物、蓄積した汚れなどであっても、何年もかけて蓄積されてしまった頑固な汚れであれば、重曹やクエン酸を使っても解消できない場合があります。
このケースのトイレつまりは自分で解決するのは難しいため、水道修理業者に相談して直してもらう方が良いでしょう。
ここからは、重曹とクエン酸を使用したトイレつまりを解消する方法について解説します。
事前に準備することや必要なもの、正しい手順、注意点などを詳しく紹介しますので、参考にしてください。
事前準備は作業中のトラブルを避けるために重要です。
1. 止水栓または元栓を締める
2. 電源コードを抜く
3. 換気をする
4. 便器内から水をくみ出す
どういう準備が必要なのか、しっかり把握しておきましょう。
まずはトイレの止水栓を締めて、作業中に水が流れるのを防止しましょう。
止水栓はトイレタンクの給水管に付いていることが多く、時計回りに回すことで水を止めることができます。
なお、止水栓の場所がわからなかったり、うまく閉まらない場合は、水道の元栓を締めてから作業に取り掛かってください。
ウォシュレットなど温水便座を使用している場合は、電源コードを抜いておきましょう。
作業中にクエン酸やお湯などの水分がウォシュレットに付着すると、感電や漏電のおそれがあり大変危険です。
事前に電源コードを抜き、水分が付着しないように気を付けましょう。
コードにビニール袋などを被せておくと水がかからないので安全です。
また、濡れた手で電源コードに触れてしまっても感電する恐れがあるので、必ず乾いた手でコードを抜くように心がけてください。
重曹とクエン酸を混ぜると炭酸ガスが発生します。
炭酸ガスは体に害を及ぼすことはありませんが、狭いトイレ内で作業を続けていると、内部の二酸化炭素濃度が上昇し、体調を崩してしまう恐れがあります。
そのため、重曹とクエン酸を混ぜる前には、トイレの窓を開けて換気扇を回すなど、しっかり換気して空気を入れ替えるように心がけてください。
作業中はトイレのドアを開けたまま行い、炭酸ガスが内部に充満しないように気を付けましょう。
トイレつまりが原因で、便器内の水位が高くなっている状態でそのまま作業を進めると、途中で水が溢れてしまう恐れがあります。
また、便器内に水が溜まっていると十分な量のお湯を流し込めず、重曹とクエン酸の効果を奥まで浸透させることができません。
さらに、お湯の温度が下がってしまうため、炭酸ガスも発生しにくくなります。
そのため、便器内の水が多い場合は、バケツや給油ポンプなどを利用して、外にできるだけ水をくみ出しておきましょう。
トイレつまりを自分で安全に解消するためには、重曹とクエン酸以外にも事前に用意するものがあります。それは以下の通りです。
●重曹
150g(計量カップ約4分の1)
●クエン酸
100ml(計量カップ約2分の1)
●お湯
40~50℃程度のぬるま湯(便器の半分程度の量)
●その他
バケツ(便器内の水位が高いときに水をくみ取る、便器内に水を流す)
給油ポンプ(便器内の水位が高いときに水をくみ取る)
ビニール袋(ウォシュレットに水滴が付くのを防ぐ)
ラバーカップ(吸引してつまりを解消:ある場合のみでOK)
ゴム手袋、新聞紙(手や周りに汚れが付着するのを防ぐ)
実際に、重曹とクエン酸でどうやってトイレつまりを解消するのか、手順を紹介していきます。
炭酸ガスが発生して皮膚や目に刺激を与えるので、扱いには十分に気をつけて下さい。
1. 便器内に1/2カップの重曹入れる
2. 便器内に1/2カップのクエン酸を入れる
3. 便器内に炭酸ガスがシュワシュワと泡立つことを確認する
4. 排水口より40~60cmほど高い位置からお湯を少しずつ流す
5. 便座のふたをして1時間程度放置し、つまりの原因が溶けるのを待つ
6. 仕上げにラバーカップで排水口を吸引する(ラバーカップがある場合のみ)
7. バケツを使って便器内に少しずつ水を流す
8. 水がきちんと流れたら完了
もし解消されない場合は、軽度ではないつまりの可能性が高いです。
その時は重曹とクエン酸の容量を1カップに増やして、同じ工程でつまり解消を行ってください。
薬品やお湯の量が多すぎると泡が便器を飛び出す可能性もあるので、入れすぎには注意しましょう。
薬品である重曹とクエン酸を使った作業には、いくつか注意すべきことがあります。
使い方を誤ると危険なので、以下の注意点をチェックしておきましょう。
重曹とクエン酸を入れる際は、必ず重曹から先に入れてください。
クエン酸から先に入れると、炭酸ガスの泡が発生する時間が短くなり、トイレつまりを解消する効果が軽減してしまいます。
くれぐれも順番を間違えないようにしましょう。
便器内にお湯を入れるときは、お湯の量に注意してください。
お湯の量が多すぎると重曹やクエン酸が薄まってしまい、炭酸ガスが奥まで浸透しにくくなり、トイレつまりが解消されない可能性があります。
使用するお湯の量は排水口の穴が浸かる程度にしましょう。
「お湯だったら何度でもOK」という訳ではなく、便器内に熱湯を注ぐのは絶対にNGです。
陶器製の便器に熱湯を入れると、便器のひびや割れ、パッキンの損傷など、さらなるトイレトラブルに発展しかねません。
お湯は必ず40~50℃程度のぬるま湯にして使用するように心がけましょう。
作業後、つまりが解消されたか確認する際は、レバーではなくバケツに水を汲んで流すようにしてください。
もし、つまりが解消されていない状態でレバーを引いて勢いよく水を流すと、便器から水があふれてしまいます。
確認の際は、水が外にあふれないように注意しながらバケツを使って、少しずつ水を流していきましょう。
「重曹とクエン酸が自宅にない!」というときは、他のものでも代用できます。
ここでは、重曹とクエン酸の代用品と、その効果について紹介します。
パンやお菓子づくりによく使用される膨張剤の「ベーキングパウダー」。
このペーキングパウダーには重曹とクエン酸が含まれているので、ぬるま湯をかけると炭酸ガスが発生します。
そのため、重曹の代わりとしてトイレつまりの解消に使うことができます。
しかし、ベーキングパウダーには重曹のほかにもコーンスターチや酸性剤、遮断剤などの様々な成分が含まれており、重曹ほどトイレつまりを解消する効果は期待できません。
あくまでも重曹がないときの代用品として使用するようにしましょう。
クエン酸がない場合は、自宅にあるお酢でも代用できます。
ただし、クエン酸に比べるとその効果は低く、重曹と混ぜたときにクエン酸ほど長く炭酸ガスを発泡させることができません。
炭酸ガスの量が少ないとつまりが解消しない可能性もあります。
先程のベーキングパウダーと同様で最大の効果は得られないかもしれませんが、クエン酸がない時の代用としてお酢を使用するようにしましょう。
自宅にある台所用の中性洗剤も、重曹の代わりに使えます。
油汚れに強い台所用洗剤は、便器や排水管につまったトイレットペーパーや排泄物を潤滑油のように、つるんと流しやすくする効果があります。
台所用洗剤とクエン酸を入れ、その後50℃程度のぬるま湯を少しずつ注ぐと、トイレの奥につまっているモノが溶けやすくなります。
ただし、台所用洗剤を使用する際は、商品に記載されている用法用量を必ず確認しましょう。
なお、「塩素系の台所用洗剤」とクエン酸を混ぜると有毒ガスが発生して大変危険なので、間違えないように気をつけてください。
トイレや洗面所などの排水管掃除に使用されるパイプクリーナーは、つまりの原因を分解させる成分で作られているので、重曹と同等の効果が期待できます。
使い方も簡単で、便器内にパイプクリーナーを入れてしばらく放置した後、水を流すだけでOK。
とても簡単で使いやすいのが魅力です。
また、パイプクリーナーを入れた後にお湯を流し入れると、さらに洗浄効果がアップします。
トイレつまりを解決したい方はぜひ試してみてください。
なお、 使用する際は商品に記載された用法用量を守るようにしましょう。
「重曹もクエン酸もない」
「代用できるものもない」
そんなとき、自宅にある道具を使うことで、トイレつまりを解消できる場合があります。
改善される可能性は低いかもしれませんが、どの家庭にもあるような日用品を使用するので、チャレンジしてみてもいいでしょう。
なお、どちらの道具を使う場合も、「軽度のつまり」のときだけにしてください。
クリーニング店などでもらえるシンプルな針金ハンガーは、トイレつまりの解消に役立てることができます。
1. 針金ハンガーをまっすぐに伸ばして、片方の先端に輪をつくる
2. 輪をトイレの排水口に挿入し、小刻みに動かす。
こうすることで、トイレットペーパーや排泄物など、つまりの原因を削ったり引っ掛けて解消することができます。
ペットボトルを使ってトイレつまりを解消する方法もあります。
1. 空のペットボトルを下から3分の1程度カット
2. ペットボトルの切り口を下にして、トイレの排水口を塞ぐように被せる
3. ペットボトルの口を指で押さえながら上下に動かす
ラバーカップのようにペットボトルを真空状態を作って吸引することで、つまりの原因を取り除くことができます。
ただし、水に溶けない固形物が原因のつまりには使えません。
また、ペットボトルを上下させる動作が大きいと、トイレの水が周辺にはね返ることがあるので注意が必要です。
重曹とクエン酸を使ってもトイレのつまりが直らない場合は、以下のような原因が考えられます。
・奥深く入り込んだ水に溶けない固形物
・重曹とクエン酸では落とせない汚れ
・トイレ本体の劣化・故障
これらは、重曹とクエン酸では解決できません。
トイレの知識があって、トイレ修理に慣れた方しか、対応は難しいでしょう。
また、重曹とクエン酸で解決できないからと言って、大量の水を流したり無理に固形物を取ろうとするのはやめましょう。
自分で解決しようとするあまり無理に作業をしてしまうと、つまっているものが排水管の奥に入りこんだり、トイレ本体を傷つける可能性もあります。
さらにトイレつまりが悪化してしまう原因になります。
自力で解決が難しいトイレつまりの場合は無理せず、水道修理業者へ相談しましょう。
プロの修理業者に依頼すれば素早く原因を特定して、トイレつまりを解決してくれます。
今回は、重曹とクエン酸を使ったトイレつまりの解消法について解説しました。
アルカリ性の重曹と酸性のクエン酸を混ぜ合わせてお湯を入れることで、炭酸ガスの泡が発生し、トイレットペーパーや排泄物、尿石などが分解されやすくなります。
これにより、トイレつまりの原因物質が取り除かれ、水が流れやすくなるのです。
重曹やクエン酸によって発生する炭酸ガスは、換気をしっかりすれば人体への影響はありません。
どちらも100均やスーパーなどで安価に購入できる点が魅力ですね。
「急にトイレがつまってしまった」「専用の洗剤や修理道具がない」という場合は、ぜひ重曹とクエン酸を使った直し方を試してみてください。
ただし、おむつやおもちゃなど水に溶けない固形物が原因の場合は、重曹とクエン酸を使っても解決できません。
自分で直す自信がない方や、自力で解決することが難しいトイレつまりの場合は、悪化する前にプロの水道修理業者に相談して、早めに解決してもらいましょう。
トイレ、お風呂、キッチン、洗面所、水回りのトラブル解決は、ぜひ「クジラのマークの水道屋さん」にご依頼ください!
クジラのマークの水道屋さんは、大阪府全域を対象にした地域密着型の水道屋さんです。「早い・安い・トラブルなし」をモットーに日々、質の高いサービスを提供しています。
ご相談から最短15分でご自宅へうかがいます。「水が使えなくて困る」「大量に水があふれている」。生活に密着したところで起きる水のトラブルは、とにかく早く解決したいもの。
クジラのマークの水道屋さんなら、GPSを使った独自の手配システムでご自宅に急行します。
料金は、作業に必要な費用のみ!
基本料金、出張料金、お見積り費用、キャンセル料、時間外料金など作業以外にかかる費用が気になる方もいらっしゃいますよね。クジラのマークの水道屋さんならそれらはすべて無料。
作業前に必ずお見積もりをご提示いたします。気になる点や不明点がある場合は、遠慮なくご質問ください。
高い技術力を持ったスタッフが丁寧にトラブル対応にあたります。
10年以上、数々の水のトラブルを解決してきた経験豊富なスタッフが多数在籍しているクジラのマークの水道屋さん。ベテランスタッフも定期的な研修で技術を磨いています。
最大10年の無料長期保証で、万が一のトラブルに備えています。
クジラのマークの水道屋さんが何よりも大事にしていることは「お客様に安心していただくこと」。最大10年続く「安心」をぜひご利用ください。
クジラのマークの水道屋さんは、自治体の水道局から「水道工事指定業者」として認定された工事店です。
大阪府の全域で認可を取得しています。適切な工事ができると認められた工事店ですので、安心してご利用ください。
2021年度は、大阪府全域で2万件以上にのぼるトラブルに対応しました。
お客様アンケートでは、顧客満足度99%と高い評価を得ています。また、価格面でも98.4%のお客様に満足していただいています。
現金以外の支払い方法にも対応しているので、急なトラブルで現金の準備が間に合わないというときでも安心です。
現金のほか、クレジットカード(VASA、AMERICAN EXPRESS、Mastercard)、電子マネー(PayPay)、銀行振込、後日の集金の中からお支払い方法をお選びいただけます。