トイレからチョロチョロと水漏れして、悩んでいる方はいませんか?チョロチョロとした少しの水漏れでも、そのまま放置してしまうと余分に水道代がかかってしまうほか、トイレの劣化や破損にもつながりかねません。
そこで今回は、トイレからチョロチョロと水漏れがしてお困りの方に、その原因や自分でできる解決方法などを解説します。ぜひ参考にしてください。
目次
トイレからチョロチョロと水漏れがしているのを見ると、慌ててしまってどうすれば良いのかわからなくなってしまいます。
しかし、そのままにしていれば、どんどん状況は悪化してしまいます。ここでは、水漏れを発見したらすぐにやるべき3つのことをご紹介します。
トイレのチョロチョロとした水漏れを発見したら、以下の3つを速やかに行ってください。
「水を止める」
「トイレ内の水漏れを処理する」
「水漏れの場所を特定する」
それぞれくわしく解説しましょう。
トイレの水漏れを発見したら、すぐに水を止めましょう。
慌てている間にも水は流れ続け、水道代がどんどん上昇してしまいます。
また、床や壁紙が水でビショビショになってしまうおそれもあるので、まずは水を止めてください。
水を止めるには、トイレタンクの横や床付近にある止水栓を閉めます。通常、止水栓はネジで固定されているため、ドライバーなどを使ってしっかり閉めましょう。
また、屋外にある水道の元栓を閉めることで水をストップすることもできます。
ただし、元栓を閉めると家の水道がすべて止まってしまうので注意してください。
マンションやアパートなどの集合住宅の元栓は、通常、玄関周辺にある配管の格納スペース内に収納されていることが多いです。
建物敷地内の地面にある量水器の中に収納されていることもあります。
なお、くれぐれも他の部屋の元栓を止めないように注意してください。
水漏れがトイレ内に拡大している場合は、すばやく処理しましょう。
そのまま放置すると、床や壁が濡れてトイレが使えなくなったり、カビやシミ、腐食、シロアリなどの被害につながるおそれもあります。
水が漏れている部分は、バケツなどの容器を置いて水を受け止めてください。
また、濡れてしまった部分は大きめのタオルやシーツなどでしっかり拭き取りましょう。
特に集合住宅の場合は、階下に水が漏れてしまうと賠償請求されることもあるのですぐに対処することが重要です。
チョロチョロとした水漏れを一時的にストップし、濡れた床や壁などを対処できたら、水漏れの場所や原因を特定しましょう。
軽度な水漏れの場合は、自分で対処できる場合もあります。
しかし、場所や原因がわからない場合や、自分では対応できないという場合は、早急にプロの水道修理業者に依頼することをおすすめします。
ただし、集合住宅の場合は、まずは大家さんや管理会社に連絡し、どのような対応をするべきか相談してください。
トイレからチョロチョロと水漏れがする主な原因は、「トイレタンク内の部品の不具合」です。
ここでは、トイレタンク内の部品にはどのようなものがあり、なぜ水漏れの原因につながるのか、くわしく解説します。
トイレの部品には、主に「ゴムフロート(フロートバルブ)」「ボールタップ」「オーバーフロー管」の3種類があります。ひとつずつご紹介しましょう。
ゴムフロートとは、給水レバーにつながる鎖についた球状(または半球状)のゴムのことです。
トイレタンクの排水口の蓋の役割をします。
レバーを回すと付属のチェーンと一緒に持ち上がり、排水口が開いて便器に水が流れ込む仕組みです。
ボールタップとは、先端に浮き玉が付いた部品です。
トイレタンクの外にある給水管とつながっています。
レバーを回して便器内に水が流れてタンク内の水位が下がると、浮き球も一緒に降下します。
これにより、給水管の弁が開いて水がタンク内に流れ込むのです。
このゴムフロートとボールタップが連動することで、トイレタンク内の水位は一定に保たれています。
オーバーフロー管とは、タンク内から水を排出するための細長い管です。
ゴムフロートが故障してタンク内に水が溢れるのを防ぎます。
管の側面には正常な水位を示す「標準水位」が記載されており、通常「WL」という印が入っています。
もし、このWLの印がなければ、先端から約2~3cm下のラインが標準水位になるので参考にしてください。
このように、トイレタンクはゴムフロート、ボールタップ、オーバーフロー管の3つの部品によって構成されています。
3つの部品のうちひとつでも故障や劣化、破損することで、タンク内の水の流れが悪くなり、チョロチョロとした水漏れにつながってしまうのです。
チョロチョロとした水漏れの主な原因は、トイレタンクの部品の不具合であることがわかりました。
ただし、トイレタンクを覗いただけでは、どの部品が故障や劣化などを起こしているのかよくわからないでしょう。
しかし、「トイレタンク内部の水位」を見れば、水漏れの原因をある程度判断することができます。
ここでは、タンク内部の水位の見分け方とそれから推測できる水漏れの原因についてご紹介します。
トイレタンクの水位を見る前に、いくつか行うべき準備があります。
それは「トイレタンクの蓋を外す」「オーバーフロー管の標準水位をチェックする」の2点です。詳しく解説しましょう。
トイレタンクの水位を調べるには、タンクの蓋を開ける必要があります。
タンクの蓋は陶器製の場合が多く、重く割れやすいため、外すときは注意が必要です。
ゆっくりと蓋を持ち上げて床に置くようにしてください。
なお、事前にタオルなどを敷いて、蓋を置く場所を決めておくと良いでしょう。
また、トイレタンクには「手洗い管が付いているタイプ」と「付いていないタイプ」があります。
手荒い管が付いていないタンクは、蓋を持ち上げるだけで簡単に外れます。
一方、手洗い管が付いているタンクは、蓋を持ち上げた後、付属のホースを外さなければなりません。
また、ホースにも「蛇腹ホース」と「ゴムホース」があり、取り外し方も異なります。
蛇腹ホースの場合は、蓋裏についているナットを回して外してください。
一方、ゴムホースの場合は、蓋裏のバンドを緩めれば簡単に外すことが可能です。
出典元:https://www.mizu110119.com/column/toilet-chorochoro.html
トイレの蓋を開けたら、次にオーバーフロー管の標準水位を確認しましょう。
タンク内の標準水位は、オーバーフロー管のWLという記号の位置、または先端から2~3cm程度下のラインです。
この標準水位からの高低差で不具合の原因を判断するので、しっかり確認しておきましょう。
それでは、トイレタンクの水位による水漏れの原因の見分け方をご紹介します。
「標準水位より高いとき」と「標準水位より低いとき」のそれぞれの見分け方をくわしく解説しましょう。
トイレタンクの水位が標準水位よりも高い場合は、「ボールタップ」の不具合が推測されます。
ボールタップが正常に動作しないことで、給水管からトイレタンク内への水の供給が止まらず、水位があがってしまうのです。
ボールタップの不具合の原因は、以下になります。
●ボールタップの故障
●浮き玉の劣化(割れ・ひび)
●浮き玉とボールタップをつなぐ支持棒の劣化(曲がり・折れ)
●水垢の詰まり
浮き玉や支持棒の劣化は見た目でわかりますが、ボールタップの故障は見た目だけでは判断できないときがあります。その場合は浮玉を持ち上げてみましょう。
水漏れが止まらず、チョロチョロと流れたままであれば、ボールタップが故障している証拠です。
タンクの水位が標準水位よりも低い場合は、「ゴムフロート」の不具合が考えられます。
ゴムフロートがうまく機能しないと、トイレタンク内の水を貯めることができなくなります。
そのため、タンクから便器内へとチョロチョロと水漏れして水位が下がってしまうのです。
ゴムフロートの不具合の原因は、以下になります。
●ゴムフロートの破損
●レバーとゴムフロートをつないでいるチェーンの切れ・絡まり
●ゴムフロートに汚れやゴミが付着したことによる位置のズレ
ゴムフロートが浮いていたり、隙間が空いていたりする場合は劣化や破損が激しいため、すぐに新しい部品に交換しましょう。
チェーンが切れている場合も交換が必要です。ただし、チェーンが途中で絡まったり引っかかったりしているだけなら、それらを解消すれば水漏れは止まります。
以上がトイレの水位からわかる水漏れの原因です。
しかし、ボールタップやゴムフロートを調べても、不具合を見つけられないときがあります。その場合、以下のような原因で水漏れが起こっている可能性が高いです。
オーバーフロー管は、トイレタンク内の水が溢れるのを防止する部品です。
しかし、オーバーフロー管自体が破損すると、当然便器内にチョロチョロと水が漏れてしまいます。
ボールタップやフロートバブルに何の問題も見られないときは、オーバーフロー管が破損していないか確認してみましょう。
トイレタンクの中に、節水用のペットボトルやレンガ、トイレタンク用洗剤などを入れると、ゴムフロートのチェーンが切れたり絡まったりしやすいほか、オーバーフロー管が割れることがあります。
これにより、タンク内の水量を一定に保つことができず、チョロチョロと水漏れしやすくなるのです。
また、トイレタンク自体の破損を招く場合もあり大変危険です。
そのため、トイレタンク内にはできるだけ異物を入れないようにしましょう。
トイレタンクからのチョロチョロとした水漏れは、必要な道具を揃え、正しい手順で行えば自分で修理することも可能です。
ここでは事前の準備から自分で修理する方法についてご紹介します。
ただし、修理の難易度が高いものもあるので、不安に感じる場合は決して無理をしないようにしてくださいね。
トイレタンクの水漏れを自分で解消するには、事前にいくつか準備することがあります。
それは、「新しい部品を購入する」と「必要な道具を用意する」の2点です。
この2点を怠るとスムーズに修理をすることができないのでしっかり準備しましょう。
それぞれくわしく解説します。
まずは、修理や交換する部品を購入しましょう。
トイレタンク内の部品の多くは、ホームセンターなどの市販店舗や、ネット通販などで購入できます。
また、以下のように価格も比較的リーズナブルなのが特徴です。
●ボールタップ(約3,000~5,000円)
●ゴムフロート(約1,000円)
●オーバーフロー管(約2,000~5,000円)
ただし、トイレの形状やメーカーによって部品の種類が異なるため、取扱説明書や製品シールなどで型番をチェックしてから購入してください。
なお、汎用品でも対応できる場合もありますが、純正品を使用した方がより確実に修理できます。
よって、できるだけメーカーから販売された部品を使うようにしましょう。
トイレタンクの水漏れ解消に必要な道具は以下の通りです。
●マイナスドライバー
●モンキーレンチ
●ウォーターポンププライヤー
●養生シート
●ゴム手袋
マイナスドライバーは止水栓を閉めるときに使用します。
また、モンキーレンチやウォーターポンププライヤーは部品を取り換える際に必要なほか、養生シートはトイレの床や壁を水漏れから守るために欠かせません。
さらに、ゴム手袋も水分や汚れから手を守るために事前にきちんと装着してください。
準備が完了したら、いよいよ水漏れの修理に取り掛かりましょう。
ここでは、ボールタップ・ゴムフロート・オーバーフロー管が原因の修理・交換方法ついて、それぞれくわしく説明します。
まずは、ボールタップが原因による水漏れを解消する方法です。
2つのナットを取り外し、新しいボールタップに交換します。
1 ゴム手袋をして床や壁に養生シートを貼り、トイレタンクの蓋を開ける
2 マイナスドライバーなどで止水栓を閉め、レバーを回してタンク内の水を抜いておく
3 ボールタップを押さえながら、モンキーレンチで小さいナットとツバ付きの大きなナットを外し、タンク内からボールタップを取り外す
4 新しいボールタップを3と逆の手順でタンクの内側に取り付ける
5 取り付け完了後、止水栓を開いて標準水位に調整する
6 タンクに蓋をしたら完了
次に、ゴムフロートが原因による水漏れの解消方法です。
チェーンやフックから古いゴムフロートを取り外し、新しいものと交換します。
1 ゴム手袋をして床や壁に養生シートを貼り、トイレタンクの蓋を開ける
2 マイナスドライバーなどで止水栓を閉め、レバーを回してタンク内の水を抜いておく
3 レバーにつながっているチェーンと、オーバーフロー管とつながっているフック部分を外して、古いフロートバブルを取り出す
4 新しいゴムフロートを3と逆の手順でタンクの内側に取り付ける
5 取り付け完了後、止水栓を開いて標準水位に調整する
6 タンクに蓋をしたら完了
最後に、オーバーフロー管が原因による水漏れの解消方法です。
ウォーターポンププライヤーを使って古いオーバーフロー管を取り外し、新しいものと交換します。
1 ゴム手袋をして床や壁に養生シートを貼り、トイレタンクの蓋を開ける
2 マイナスドライバーなどで止水栓を閉め、レバーを回してタンク内の水を抜いておく
3 ウォーターポンププライヤーを使い、タンク底に固定されているオーバーフロー管を取り外す
4 新しいオーバーフロー管をタンクの内側に取り付ける
5 取り付け完了後、止水栓を開いて標準水位に調整する
6 タンクに蓋をしたら完了
なお、どの部品も繊細な器具なため、慎重に取り扱いましょう。
特にオーバーフロー管は、少しの力でも破損しやすいほか、ウォーターポンププライヤーなど特殊な工具が必要なため、自分で修理するのが難しい場合があります。
修理に不安を感じたら無理をせず、プロの水道修理業者に依頼することをおすすめします。
トイレタンクの部品を交換してもまだチョロチョロとした水漏れが続くという場合は、トイレタンクと便器の隙間にある「密結パッキン」の劣化が原因の可能性があります。
密結パッキンは、トイレタンクと便器の接地面にある輪っか状のゴムであり、タンクからの水止めの役割を果たしています。
出典元:https://www.sharing-tech.co.jp/mizu/news/31241/
しかし、ゴム製のため劣化しやすく、ひび割れや縮みが発生し、チョロチョロと水漏れする原因となることがあるのです。
出典元:https://p-ranger.com/toilet/mikketsu-packing
この密結パッキンを交換するには、トイレタンク自体を取り外す必要があるため、自分で行うのはかなり困難です。
そのため、水道修理業者に依頼することをおすすめします。
トイレからチョロチョロという音が聞こえるのに、なぜか水漏れを確認できないことがあります。
この水音は一体どこから聞こえてくるのでしょうか?
大半は、トイレに搭載されている便利機能によるものです。
チョロチョロとした音が聞こえるトイレの機能には、「自動洗浄機能」「除菌水・除菌ミスト」「温水洗浄便座のノズル自動洗浄機能」の3つがあります。
一体どのような機能なのか、それぞれくわしく解説します。
自動洗浄機能は、トイレ使用後に自動で水が流れて便器を洗浄するシステムです。
立ち上がっただけで反応するため、自分で流す必要がなく大変便利です。
この自動洗浄機能を使った後は、しばらくチョロチョロとした給水音が続きます。
この音が水漏れと勘違いされてしまうのです。
最近のトイレには、「除菌水」や「除菌ミスト」と呼ばれる便器洗浄機能があります。
これは、使用前後に便器にミスト状の水を吹きかけて、汚れが付着するのを防止するものです。
この機能を使用すると、便器内にチョロチョロとした音が発生しやすくなります。
温水洗浄便座には、ノズルを自動的に洗浄する機能があります。
人が便座から離れたことを感知すると、ノズルの外側と内側を自動的に除菌洗浄してくれるのです。
このノズル自動洗浄機能もチョロチョロとした音が発生しやすいため、水漏れが発生したと思われがちです。
このように、自動洗浄・除菌水・ノズル洗浄などの便利な機能は、使用前後にチョロチョロと水が流れるものの、長くても2分程度で止まります。
そのため、水漏れを心配する必要はありません。
ただし、チョロチョロという音がすぐに止まらず、何時間も続くという場合は水漏れの可能性が高いため、速やかに専門の水道修理業者に依頼して対処してもらいしましょう。
ここまで、タンク付きトイレの水漏れについて解説してきました。しかし、トイレにはタンクがついていないタイプもあります。この場合はどうすれば良いのでしょうか?ここでは、タンクが付いていないトイレの水漏れの原因とその解消法について解説します。
タンクが付いていないトイレには、主に「タンクレストイレ」と「フラッシュバルブ式トイレ」の2種類があります。
それぞれの構造や水漏れの原因、その解消法についてくわしく説明しましょう。
タンクレストイレは、タンクがついていない便器と便座だけのトイレです。
水道と直結させて水を流します。
ただし、電気によって水の流れをコントロールするため、停電の際には使用できないことがあります。
このタンクレストイレでチョロチョロとした水漏れが発生したときは、トイレ内部にある電子基盤が故障している可能性が高いです。
この場合は自分で修理するのは難しいので、プロの水道修理業者に依頼しましょう。
フラッシュバルブ式のトイレは、駅や学校など公共のトイレによく使われているタイプです。
利用者が多いためタンクに水を溜めず、直接水道管から水を流して利用します。
電気ではなく内部の水圧で流すため、停電の際にも使用可能です。
このフラッシュバルブ式トイレにチョロチョロとした水漏れが発生する原因は、ストレーナーの目詰まりやレバー内部のパッキンの劣化、フラッシュバルブ本体の故障などが考えられます。
個人での修理は難しいため、水道修理業者へ依頼するのが良いでしょう。
トイレタンクからではなく、タンク上の手洗い管からチョロチョロと水が漏れているときがあります。
手荒い管の不具合が原因と思われがちですが、実はこれも、タンク内の部品の不具合によるものです。
手洗い管から出る水は、トイレの給水管からタンク内部のボールタップを通って手洗い管の吐水口へと流れていきます。
よって、手洗い管からチョロチョロと水漏れがするときは、タンク内部の部品の故障や劣化が原因である可能性が高く、対処の仕方は基本的にタンク内の水漏れと一緒です。
まず、トイレタンクの蓋を開けて、オーバーフロー管の標準水位を確認してみましょう。
タンク内の水位が標準水位より高ければ、ボールタップに問題があり、標準水位より低ければゴムフロートの不具合が考えられます。
自分で修理できそうだと判断すれば、先ほどご紹介した方法でボールタップやゴムフロートの交換を行いましょう。
もし無理であれば、プロの水道修理業に依頼することをおすすめします。
トイレのチョロチョロとした水漏れを自分で修理できないときは、プロの水道修理業者に直してもらうのが一番です。
しかし、どのくらいの費用や時間がかかるのか気になりますよね。
ここでは水道修理業者に依頼したときの料金相場と修理時間についてご紹介します。ぜひ参考にしてください。
トイレからチョロチョロと水漏れがする場合の修理料金は、原因のある箇所や交換する部品によって異なります。
水漏れの主な原因であるボールタップ、ゴムフロート、オーバーフロー管の交換を例にご紹介しましょう。
●ボールタップの交換費用の相場…8,000円~11,000円
●ゴムフロートの交換費用の相場…8,000円~12,000円
●オーバーフロー管の交換費用の相場…20,000円~30,000円
全体的な料金相場は、8,000~30,000円程度です。
中でもオーバーフロー管の交換は、タンクを取り外したり、特殊工具を使ったりなど作業工程が複雑なため、ボールタップやゴムフロートの交換よりも高くなる傾向があります。
次に修理時間の目安です。
新しい部品に交換・設置するだけであれば、30分~1時間程度で完了します。
ただし、水漏れの被害が大きい場合はさらに時間がかかってしまうでしょう。
自分で交換すれば1,000~3,000円程度の部品代だけで済むため、自力で何とかしようと思う方も多いでしょう。
しかし、費用は安くても、自分で行おうとすればどうしても手間や時間がかかり、水漏れがどんどん広がってしまうおそれもあります。
その点、プロの水道業者に依頼すれば、迅速かつ正確に水漏れを解消できるため、被害の拡大を最小限に抑えることができます。
さらに、その他の部品に不具合があった場合も、プロならすぐに発見して修理してもらえるのもメリットです。
何度もトラブルに悩まされることもなくなり、長期に渡ってトイレを快適に使用できるようになるでしょう。
トイレのチョロチョロとした水漏れをそのまま放置すれば、水道代はどんどん高くなってしまいます。
一体どのくらい上昇してしまうのでしょうか?
そこでここでは、大阪市の家庭で1か月間トイレからチョロチョロとした水漏れが続いた場合を例にご紹介します。
まずは、トイレからチョロチョロとした水が1か月流れ続けたときの漏水量はどのくらいになるのかを計算してみましょう。
水道口径20mm、1ヶ月の通常の使用水量を24立方メートルとした場合、洋式トイレからチョロチョロと水が1ヵ月間流れて続けたときのおおよその漏水量は以下のようになります。
●貯蓄水が少ない洋式トイレ→約20立方メートル
●貯蓄水が多い洋式トイレ→約150立方メートル
貯蓄水が多い洋式トイレの場合、少ない洋式トイレに比べて7倍以上もの漏水量になってしまいます。
以下の表は、大阪市の「使用水量0~100立方メートルの水道料金・下水道使用料」の計算式」です。
この大阪市の計算式(一般用)を元に、先ほどの2つの漏水量の水道料金を計算してみましょう。
・水道料金:(97円×20立方メートル-20円)×1.10=2,112円
・下水道使用料金:(61円×20立方メートル-60円)×1.10=1,276円
・合計:2,112円+1,276円=3,388円
・水道料金:(293円×150立方メートル-11,280円)×1.10=35,937円
・下水道使用料金:(136円×150立方メートル-3,600円)×1.10=18,480円
・合計:35,937円+18,480円=54,417円
貯留水が少ないトイレであれば1か月の水道代は3,388円ですが、貯留水が多いトイレであれば1か月で54,417円まで料金が跳ね上がってしまいます。
チョロチョロとしたわずかな水であっても、そのまま放置すれば莫大な漏水量になり、驚くような水道代を払わなければならないこともあるのです。
よって、チョロチョロとした水漏れ音が聞こえたらすぐに対処するように心がけましょう。
被害が大きくなるほど修理料金も高くなってしまうため、早めの対応が重要です。
トイレのチョロチョロとした水漏れを放置したときの弊害は、水道代だけではありません。
その他にもさまざまな弊害が発生しやすくなります。一体どのような弊害があるのでしょうか?
チョロチョロとした水漏れを放置した場合、水道代以外にも以下の2点の弊害が考えられます。
チョロチョロとした水漏れをそのままにしていると、トイレタンク内の部品がますます劣化し、さらに水漏れがひどくなってしまいます。
そのうち何度も水漏れを繰り返すようになり、トイレの劣化を早めることになるのです。
また、水漏れが便器内に収まらず、トイレの床や壁にまで拡大し、トイレ内が水浸しになってしまうおそれもあるでしょう。
トイレタンクの水漏れを見て見ぬふりをしていると、最終的にはタンク内に水が十分に溜まらなくなり、使用後に水を流せなくなってしまいます。
これでは、用を足すこともままなりません。
チョロチョロとしたわずかな水量だからと言って油断していると、甚大な被害を招いてしまうことになります。
毎日使うトイレだからこそ、小さなトラブルも見逃さず、すぐに対処することが重要です。
アパートやマンションなど集合住宅の場合、トイレの水漏れの修理費用は誰が負担するのでしょうか?
「自分が払うの?それとも管理会社?」と悩んでしまう方も多いはずです。
そこでここでは、集合住宅における「修理費用負担の原則」をはじめ、「自分で修理した場合の費用負担」「費用負担を避けるためのポイント」などをご紹介します。
集合住宅におけるトイレの水漏れ修理費用負担の基本的な原則は、以下の通りです。
●借主の使用による故障・劣化・破損→借主負担
●借主に責任はなく、経年劣化などによるもの→貸主負担
ただし、賃貸契約の中には、いかなる理由であってもすべて「借主の負担」になる場合もあります。
賃貸契約書をよく確認して、水漏れの被害や、それにかかる修理費が補償されるかどうか、修理費用負担の内容をしっかりチェックしておきましょう。
借主に責任がない場合の不具合であれば、修理費用を貸主に請求することは可能です。
しかし、集合住宅の場合はできるだけ自分で修理を行わない方が良いでしょう。
なぜなら、自分で修理しようとして誤って部品を壊したり、トイレの状況をさらに悪化させたりすると、その責任はすべて借主が負うことになり、全修理費用を負担しなければならないことがあるからです。
よって、軽い気持ちで修理するのは避け、プロの水道業者に依頼しましょう。
水漏れの修理費用負担は、日頃のちょっとした心がけ次第で避けることが可能です。
以下の3つのポイントにまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
まず、水漏れの様子をカメラやスマホなどで撮影しましょう。
写真でも良いですが、動画であればより克明に被害状況を記録できます。
こうすることで責任の所在がわかりやすくなるほか、借主に責任がないことが判明すれば、修理費用を貸主に対して請求することが可能です。
また、水漏れが起こる前の写真や動画があれば、水漏れ前後の状態を比較できるのでさらに責任の所在が明確になるでしょう。
日頃からトイレの内部や、トイレの水が流れる様子などを撮影しておくことをおすすめします。
水漏れの修理を水道修理業者に依頼した場合は、必ず領収書と明細書をもらってください。
自分で修理費用を負担するようになったときに、領収書と明細書を提示すれば、貸主側に費用負担を請求できる可能性があります。
日頃からトイレを丁寧に扱うように心がけ、水漏れなどを起こしていないかチェックをする習慣を付けましょう。
被害が大きくなる前に発見できれば、自分が修理代を支払うことになってもある程度金額を抑えることができます。
また、賃貸契約書を見て、水漏れトラブル時の対応の仕方を確認しておけば、より被害の拡大を防ぐことが可能です。
火災保険に加入していれば、下の階の部屋まで被害が及んだ場合でも保障されることがあるので、内容をしっかりチェックしておくことをおすすめします。
今回は、トイレの水がチョロチョロ水漏れする原因とその対処法についてご紹介しましたが、いかがでしたか?
トイレのチョロチョロとした水漏れの主な原因は、トイレタンク内の部品の不具合です。
トイレタンクには、ボールタップやゴムフロート、オーバーフロー管などの部品が装備され、タンク内の水量を一定に保ちながら、適切な量を便器に流しています。
しかし、これらの部品が故障や劣化、破損してしまうと、タンク内の水量をキープできず、チョロチョロとした水漏れを起こしてしまうのです。
そのままにしておくと水道代が跳ね上がってしまうばかりか、トイレ自体を使えなくなってしまうおそれもあるので、すぐに修理や交換を行いましょう。
故障・劣化した部品を自分で交換することも可能ですが、これらの部品は種類が多く、違う部品を購入して余計に費用が掛かってしまう場合もあります。
また、取り扱いや作業工程が複雑な部品もあり、自分で対処するには難しいこともあるでしょう。
このように自力で対処するのに不安を感じたときは、早急にプロの水道修理業者に依頼してください。
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