「タンクレストイレが詰まりやすいことに困っている」
「従来型のトイレの方がよかったと後悔している」
このようなお悩みはありませんか。タンクレストイレはコンパクトで見た目もすっきりしていますが、従来型に比べると水圧が弱い傾向にあります。
本記事のテーマはタンクレストイレが詰まりやすい理由と対処法です。記事の後半では、後悔しないタンクレストイレの選び方も紹介します。
なお、今すぐタンクレストイレの詰まりを解決したい方は、プロに頼むと安心です。
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目次
タンクレストイレには従来型のトイレのように、便器の後ろに貯水タンクがないため、場所を取らない点が特徴の1つです。水道管から直接水が供給されるため、従来型のトイレとは異なり連続して水を流せる点も従来型のトイレとの大きな違いです。
タンク式トイレに比べ1回あたりの排水量が少ないため、水道料金の節約につながる点がメリットですが、故障した場合は多くのケースで本体ごと取り替える必要があります。また、電気制御のため通電していないと水が流せない点もデメリットの1つです。
タンクレストイレが詰まりやすい4つの理由を紹介します。
それぞれ詳しく解説します。
従来型のトイレに比べて、タンクレストイレが詰まりやすいのは構造上の問題です。タンクレストイレは電気制御により、水道管から直接水が供給される点が特徴です。
タンクに水を溜める従来型と比べて1回に流れる水の量が少なく、水圧が弱いためトイレットペーパーや排泄物が詰まりやすい構造となっています。
タンクレストイレが詰まりやすい理由の1つが水圧不足です。タンクレストイレのメリットの1つが、水道料を安く抑えられることです。従来型のトイレが一度に13~15リットルの水を流すのに対し、タンクレストイレは3～5リットル程度しか流れません。
そのため、タンクに水を溜める従来型のトイレに比べると、年間の水道料が1万円前後安くなることもあります。ただし、その分だけ水圧が弱くトイレットペーパーや排泄物などが詰まりがちです。とくにマンションの高層階や一戸建ての2階部分、および高台に住んでいるとより水圧が弱くなるため注意が必要です。
タンクレストイレは電気制御により水を流す仕組みのため、電気系統に故障が生じると水が流せなくなります。停電が起こった際にも、トイレが使えなくなる点がデメリットの1つです。
電気系統のトラブルの場合は一般の水道修理業者では対応できない可能性があるため、修理に時間が掛かるケースも少なくありません。
タンクレストイレは従来型のトイレに比べると一度に流れる水の量が少ないため、トイレットペーパーの流しすぎには注意を払わなければなりません。
気をつけてトイレットペーパーを流している場合でも、JIS規格外の外国製のトイレットペーパーは詰まりやすいと覚えておきましょう。
タンクレストイレが詰まりやすい場合の対処法を紹介します。
5つの方法を具体的に解説します。
タンクレストイレの水圧が不十分でトイレ詰まりを引き起こした場合、バケツに水をくみ手動で流す方法があります。多めの水をバケツにくみ、高い位置から便器に向かって流し入れましょう。何度か繰り返すうちに排泄物やトイレットペーパーが流れる可能性があります。
トイレ詰まりはラバーカップを使用し解消する方法もあります。その際、あらかじめビニールシートや大きめのゴミ袋で養生するのがポイントです。
養生せずにラバーカップを使用した場合、便器内の水や排泄物が飛び散る可能性があります。ビニールシートやごみ袋でトイレ周りを養生したら、ラバーカップを便器内の水の中につけてしっかりと吸着させます。
水につけた状態で使用しないと、ラバーカップを引いた際に便器内の水が飛び散るため注意が必要です。ラバーカップを水につけたら、便器内の詰まりを引き抜くイメージでラバーカップを引っ張ります。
何度か繰り返して詰まりが取れてきたら、いつものように水が流せるか確認しましょう。ラバーカップを使用する際のポイントは、便器のサイズに合った商品を選ぶことです。タンクレストイレの説明書を確認し、便器のサイズに合ったラバーカップを購入してください。
タンクレストイレの詰まりが軽微であれば、重曹とクエン酸で溶かせる可能性があります。重曹やクエン酸を使用すると便器の汚れも落ちるため、普段のメンテナンスにもおすすめです。
はじめにカップ1杯の重曹を便器内に投入し、重曹の上からカップ2杯分のクエン酸を投入します。15～30分ほど放置して発泡が確認できたら、バケツにくんでおいた水を流し入れます。その後、いつものように水を流して詰まりが解消するか確認しましょう。クエン酸が用意できない方はお酢で代用しても構いません。
タンクレストイレは従来型に比べると水圧が弱いため、排泄物やトイレットペーパーを同時に流すと詰まりやすい点が特徴です。一方、従来型のトイレとは異なりタンクレストイレは水を連続して流せるため、まずは排泄物を一度水で流しましょう。その後でトイレットペーパーを流すのがポイントです。
タンクレストイレが頻繁に詰まるようであれば、水圧ブースターを設置して水圧を上げる方法があります。自宅のタンクレストイレが水圧不足かどうか、お風呂のシャワーで確認してみましょう。
お風呂のシャワーヘッドを浴室のタイルの上に横向きに置き、お湯を出したときにシャワーヘッドが動かないようであれば水圧不足の可能性が高いと考えられます。最新型のタンクレストイレは水圧ブースターを標準装備している商品もあるため、新規での購入や買い替えの際にはブースターつきの商品を選ぶのがおすすめです。
タンクレストイレのメリット・デメリットを解説します。
タンクレストイレのメリットは、水道から直接水が供給されるため連続して流せる点です。また、タンクが無いためトイレ内がスッキリして見える点もメリットでしょう。また、タンクレストイレは見た目の構造がとてもシンプルなため、掃除が楽な点をメリットに挙げる方も少なくありません。
タンクレストイレのデメリットは従来型のトイレに比べて水圧が弱く、トイレ本体が高額な点です。水圧が弱いとトイレットペーパーや排泄物が詰まりやすく、余計な手間が増える結果にもつながりかねません。
故障した際に従来型のトイレのように部品の交換で済むケースが少なく、本体ごと交換しないといけないケースが多く、費用が高くつく点もデメリットです。また、タンクレストイレには手洗い管がついていないため、トイレ内で手を洗いたい場合は、別途手洗い場を設置する必要があります。
タンクレストイレが詰まらないように使う予防策を紹介します。
詳しく解説します。
タンクレストイレを使う際には複数回に分けて流すのがポイントです。従来型と同じように水を流していると、トイレ詰まりを引き起こすリスクが高くなります。大便の際には排泄物を先に流し、トイレットペーパーを後から流すようにしましょう。
タンクレストイレの詰まりを予防するためには定期的に排水管を清掃し、水が流れやすい状態に保ちましょう。排水管を掃除する際には、パイプクリーナーを使用するのがおすすめです。
タンクレストイレは水圧が弱いため、トイレットペーパーを流しすぎないようにしましょう。ダブルやトリプルではなく、水に溶けやすいシングルタイプのトイレットペーパーがおすすめです。また、海外製のトイレットペーパーは水に溶けにくい傾向があるため、避けたほうが無難です。
タンクレストイレで後悔しないためのポイントを紹介します。
具体的に見ていきましょう。
タンクレストイレは従来型に比べると水圧が弱いため、新規で購入する方は最初から水圧ブースターつきの製品を選ぶとよいでしょう。
とくにマンションの高層階や高台に住む予定がある方には、トイレ詰まりのトラブルを回避するためにも、水圧ブースターつきのタンクレストイレがおすすめです。
タンクレストイレは電子制御で水が流れるため、停電しても使用できる製品を選ぶのがおすすめです。停電してもトイレを使用できれば、余計なストレスに悩まされなくなります。
非常用電池が設置されている製品や、乾電池で稼働するタイプのタンクレストイレもあるため、購入の際にしっかりと確認しましょう。
タンクレストイレは従来型と異なり、タンクの上に手洗い管がないため、トイレ内で手を洗えません。トイレ内に手洗い場を設置しておけば、洗面所に移動する手間が省けます。
タンクレストイレで交換しないためには、有名メーカーの商品を選ぶのがおすすめです。有名メーカーのタンクレストイレであれば、トラブルが起こった際の手厚いサポートが期待できます。
代表的なタンクレストイレとしては「TOTO ネオレストシリーズ」「パナソニック アラウーノシリーズ」「LIXIL サティスシリーズ」が挙げられます。
タンクレストイレが詰まったら、専門の業者に相談するのがおすすめです。専門の業者に相談すれば、頻繁にタンクレストイレが詰まる原因がわかります。
また、自分でパーツを購入して修理を試みるより、専門の業者に頼んだ方が費用を抑えられるケースも少なくありません。
トイレ詰まりの修理費用は、8,000円～1万5,000円が相場です。配管詰まりが疑われる際には、1万5,000円～3万円が必要です。便器自体の取り換えが必要なケースでは、10万円～25万円が必要となる可能性があります。
タンクレストイレ詰まりでよくある質問を3つご紹介します。
タンクレストイレにして後悔した方の多くが、トイレ詰まりを起こしやすい点を挙げています。
タンクレストイレは一度に流れる水の量が従来型よりも少ないため、以前と同じ感覚でトイレットペーパーを流しているとトイレ詰まりを起こすリスクが高くなります。
タンクレストイレはやめたほうがいいと言われるケースもありますが、メリット・デメリットを比較して決めることが大切です。
たとえば高台に住んでいる方や高層階の方は、トイレ詰まりを回避するため従来型のトイレを選ぶ方法があります。しかし、新築の1階部分であれば、タンクレストイレのメリットが上回るケースもあるでしょう。
タンクレストイレの水漏れがする原因は、電子機器の不具合やフラッシュバルブのトラブル、配管のトラブル、トイレの寿命などさまざまです。場合によっては便座内の水と外気温との差で便器に結露が生じて床が濡れるケースもあるため、まずは原因を見極めることが重要です。
こちらの記事もお役立てください。
関連記事：タンクレストイレの水が止まらない原因は？対処法やトラブルを防ぐ方法も解説
タンクレストイレは水道管から直接水が供給されるため、タンクに水を溜める従来型のトイレに比べると水圧が弱い傾向にあります。従来型のトイレを使用していたときのイメージでトイレットペーパーを大量に流すと、トイレ詰まりを引き起こしやすいため注意が必要です。
タンクレストイレが詰まりやすい場合、水圧ブースターを設置したり、何度かに分けて水を流したりする方法があります。気をつけていてもタンクレストイレが詰まったら、ラバーカップでトイレットペーパーを取り除いたり、手動で流したりするとよいでしょう。
タンクレストイレの詰まりが自分で解決できない場合は、専門の業者に相談するとよいでしょう。
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